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インドデリーでの太陽光発電蓄電システム運用の実証試験プロジェクトについて

田淵電機株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:貝方士利浩、以下当社)は、インドの北、及び北西デリーで配電事業を展開するTata Power Delhi Distribution Limited(以下TPDDL社)と太陽光発電蓄電システム運用の実証試験プロジェクト推進について基本合意しましたのでお知らせ致します。

 

TPDDL社内に、太陽光発電用パワーコンディショナ(5.5kW)とリチウムイオン蓄電池(定格9.48kWh)を一体化した蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」を設置し、非常用電源としての活用及び電力系統の安定化を検証致します。

 

 

(蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」と住宅内に設置した場合のイメージ)

インドでは経済発展に伴い、電力需要が年平均4.9%のペースで拡大しており、2025年までに電力需要はEUを上回り、中国と米国に次ぐ電力消費大国になると見込まれております。しかしながら、慢性的な電力の不足により電力供給は不安定な状況であり、国民の4分の1近い約3億人が今も電気のない生活を送っている状況です。また、同様にインドに生産設備を持つ企業も安定した電力供給を強く求めており、これらの背景からインド政府は再生可能エネルギーの導入促進計画として、2022年までに175GW(太陽光・熱発電100GW、風力60GW、バイオマス10GW、小水力5GW)の導入目標を掲げております。

太陽光、風力等は自然条件に左右される電源である背景もあり、蓄電池を一体としたシステムを導入すれば、配電系統の安定化、分散型電源としての需給バランスギャップの調整等が期待できます。当社は、インドの電力供給システムの拡充に貢献するべく、現地における実証試験に製品提供を行い、蓄電ハイブリッドシステムの実用化の検証に貢献して参ります。

また、2017年12月5日から7日まで開催されている、インド国内最大規模の太陽光発電関連展示会であるIntersolar Indiaにて、本プロジェクト及び蓄電ハイブリッドシステムの有用性についてTPDDL社と共同でプレゼンテーションを実施し、大変ご好評をいただきました。

<TPDDL社の概要>
社  名 : Tata Power Delhi Distribution Limited
所 在 地  : インド、ニューデリー
設  立 : 2002年
代 表 者  : Praveer Sinha, CEO & Managing Director
事業内容 : 北、及び北西デリーにおける配電事業

<EIBSの概要>
EIBSは、蓄電池対応ハイブリッドパワーコンディショナと専用蓄電池ユニットをセットにした住宅用システムです。通常は太陽光発電と蓄電装置とのそれぞれに必要となるパワーコンディショナを、当社のマルチストリング技術により1台のパワーコンディショナに集約しました。太陽光発電と蓄電池とは直流のまま繋がっており、交流に変換することなく蓄電池に充電できるため変換ロスが少なく、電気を有効に活用することができます。

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